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日記

Leica MP / Summarit 5cm F1.5 (HP5 PLUS)

ある日ビックカメラの修理と買取を兼ねたコーナーに、手持ちの品を売却しに行ったときの話。
老婆が店員に対し、その受け答えに納得いかない様子で詰め寄っていた。持ち込んでいるのはラジオ。モノラルスピーカーが搭載され、チューニングをアナログなダイヤルで回して合わせるタイプの、今どきにしては大きくて単純なカタチのものだ。どこのメーカーのものかは遠くてわからなかったが、おそらくは3000円もしないものだと思う。老婆はそのラジオの修理について相談しているのだが、店員が何も具体的なことを答えられないことに対してキレている様子だった。店員は、メーカー修理に出してみないと修理代が幾らになるかはわからない、今日は休日なので問合せもできないから預かることはできるが即答はできない、ヘタしたら買い替えたほうが安い、という趣旨のことを言っていた。まあ、現代人の感覚からしたら普通の内容である。ところが老婆としては、多分数十年前の街の電器屋感覚でいるのだろうけど、今見れないのは何故だみたいなこととか電器屋なんでしょうみたいなこととかを言っていたと思う。その感覚も決してわからなくもない。ビックカメラに求めてはダメなのだけど、わからなくもない。そしてそのラジオもおそらく修理は多分きかなくて、全とっかえのほうが早いタイプのものだと思う。
ふと気付くと、世の中そんなものばかりになってしまった。iPhoneなんか修理に出したら新品が来るし、マイクロソフトのマウスで修理依頼したら「今手元にあるのは捨てといてください、新しいのを送ります」と言って本当に確認すらとらずに新品が送られてきたくらいな時代で、一体ぼくは何を買ってるのだろうと疑問になることも無くもない。ソフトウェアは使用権を買う感覚が浸透しつつあるけど、ハードウェアもやっぱり同じように使用権を買う時代になりつつあるのかもしれない。モノを愛するという感覚とどう折り合いを付けていくべきかというところなのだろうけど、まあ、古いカメラとレンズは相変わらず古いけど使えるから、良い。

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